繰り返し学習 大田区・川崎市の塾プールダック
ブログをご覧の皆様こんにちは、POOLDUCKの三國です。
今回は繰り返し学習の大切さについてお話ししたいと思います。
繰り返し学習とは簡単に言うと、「同じ問題を何度も解くこと」です。
「同じ問題を解くなんて、答えを覚えてしまうから意味がないのでは…?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、意外と効果があるのです。
実際にこの方法を試し、数か月後、劇的に効果を実感した生徒がいるので、紹介させてください!
※以下に記すことは、あくまでも私の経験に基づいた教育観や指導方法です。
今年の初めのことです。
6年生になったばかりの中学受験生が「社会ってどうやって勉強すればいいか分からないなー」とぼやいていました。
「単語は知っているけど、書けない。」
「なんか聞いたことがあるけど、問題として出題されると分からなくなってしまう。」
「そもそも問題を解いたことが少ないし、授業以外で問題を解いた経験がほぼない。」
…
きっとこのように思う人はたくさんいらっしゃるでしょう。
よく、社会は暗記科目だと言われますが、暗記するだけでは問題を解けるようにはなりません。
暗記した知識を用いて問題を解くことに慣れる必要があります。
私はなんとか彼の力になってあげたいと思い、約100ページのプリント集をプレゼントしました。
問題を解く際に、
①教科書・プリントを見ないで解く。
②自分で丸つけをして、正しい答えを赤ペンで書く。
③最初は赤ペンの文字が多くても、気にしない!
この3つのルールを必ず守るように告げました。
まず、「①教科書・プリントを見ないで解く。」について。
分からないからといってすぐに教科書やプリントを見てしまうのは、おすすめしません。
正しい答えを書き写すことは、文字通り「書写」です。「模写」です。もっと言ってしまえばお絵かきと一緒です。
まず自分の力だけで解くのは、「一回習ったはずなのに、自分が思っている以上に忘れている」ということに気づくことが目的だからです。
そして、「覚えなくてはいけない用語は何か」、「自分の苦手分野は何か」、「今後どのように勉強するべきか」を考えることが大事です。
次に「②自分で丸つけをして、正しい答えを赤ペンで書く。」について。
社会の勉強のみならず、私は担当する生徒にはできる限り自分で解答を見て答え合わせをするように伝えています。
決して、講師である私が楽をしたいからではありません。
意外に思われるかもしれませんが、解答を見て答え合わせをするという行為には、ある程度の能力が必要なのです。
例えば、「算数5年上巻 P.120 練習問題②(3)」の答え合わせをするとします。
まず机の上に並ぶたくさんの本の中から「算数5年上巻の解答」を探さなくてはなりません。
次に、分厚い解答の中から「P.120の答えが書いてあるページ」を探す必要があります。
問題集のページと解答のページは一致していないことが多いので、慣れていないと解答のページを開くだけでも一苦労ですね。
ようやく開けたのはいいものの、このテキストには「例題」「類題」「基本問題」「練習問題」「復習問題」等、色々な名前の問題が存在している……。
やっと「練習問題」の解答のページに到着しました。さて、②の答えは…。あれ?(1)と(2)の答えしか載っていないぞ?おかしいなぁ…、
あっ、次のページに続きが書いてあった!うげっ!間違ってる~!ガーン…
このような長い旅を経て、「算数5年上巻 P.120 練習問題②(3)の解答」にたどり着くことができるのです。
少し大げさに書きましたが、ただ答え合わせをするだけでも頭を使う必要があるということがお分かりいただけたと思います。
勉強の内容に直接つながるわけではありませんが、「解答を見て自分で答え合わせができる子」と「大人に答え合わせをしてもらうまで待っている子」の間には、やがて大きく差が開くはずです。
また、間違えた際に正しい答えを赤ペンで書くことも大事です。
赤で書くことによって、その単語に対して「間違えた」という印象が残りやすいからです。
「分からなかった、悔しい」「次は間違えないようにしよう」と思うはずです。
最後に、「③最初は赤ペンの文字が多くても、気にしない!」について。
答え合わせをした後、赤ペンで書かれた文字の多さにガッカリすることでしょう。
けれど、落ち込む必要はありません。
正しい答えをしっかりと暗記&復習して、次からは間違えないようにすればいいのです。
前置きが大変長くなりましたが、上記の方法で約半年勉強を続けた生徒の成果がこちらです。
BEFORE(今年5月)
↓
AFTER(今年11月)
正解の数が劇的に増えました。
自信を持って問題を解いているためか、字も綺麗になりました!
先日、BEFOREの画像を彼に見せると、
「うわぁ、おれ成長したなぁ!!!」と、とても喜んでいました。
この成長は一朝一夕の努力によるものではありません。
私が見ている限り、彼は同じプリント集を4~5周していました。
相当の根気がないとできないと思います。
自分でやると決めたことを途中で投げ出すことなく続ける彼の姿を、
私も見習いたいです。
大事なのは「できる」「できない」ではなく、「やるか」「やらないか」。
「できない」と諦めてしまうのではなく、とりあえず挑戦してみればいい。
それが本当に自分のやりたいことならば。
自分の夢に向かってあきらめずに頑張り続ける彼を見て、そんなことを思いました。
さて、受験生の皆さん、
やるかやらないか、決めるのは、自分次第です。
最後まであきらめずに頑張りましょう!
※この記事は本人の承諾を得て載せていますが、画像は「ちょっと恥ずかしい」そうなので少し加工してあります。
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